自分らしく生きる
以前とある店に訪れたとき、ちょうどセクシャルマイノリティをテーマとしたチャリティーイベントが開かれていました。
セクシャルマイノリティとは、性的少数者を意味し、LGBTの人たちなどを表します。
LGBTとは、
女性同性愛者(レズビアン:Lesbian)
男性同性愛者(ゲイ:Gay)
両性愛者(バイセクシュアル:Bisexual、トランスジェンダー:Transgender)
の頭文字をとった言葉です。
ちなみにトランスジェンダーとは、身体と心の性が異なる人を示します。
あくまでも個人的な意見ですが、日本は、性に対して比較的オープンな文化を持っていたものの(混浴とか春画とか)、現代の性教育だとかセクシャルマイノリティへの理解は、浅い気がします。
そういった話題は恥ずかしいもの、オープンにしてはいけないもの、という認識があるような。国民性と言えば、それまでですが。
テレビ番組なんかでは、オカマやおネエを面白おかしく取り上げる風潮がありますよね。バカにしたり、いじったり、真似したりもします。
日本人はメディア信者が多いというか、メディアに振り回されることが多いという個人的な印象を持っています。それによってオカマはおネエは普通ではない、変だ、なんていうイメージが擦り付けられて、ますます世間でも同じような反応がなされてしまうんですかね。
私は良くないと思います。
よく知りもせず長々と語りそうなので、そんな話はさておき。
チャリティーイベントで出会った方とのお話について。
主催しているのは、セクシャルマイノリティの子どもたちの支援をしている団体の方でした。今回はお店とコラボレーションという形で、イベントを行っているそうです。
お店の店員さんを交えて、少しお話する機会がありました。
LGBTと呼ばれる人たちがいる。大人はある程度自立していて、自分らしく振る舞えている人も多い。しかし子どもたちはまだ、自己を認識し自分を理解することが難しく、ひとりで悩んでいる子も多いはず。子どもたち、その中でも特に、心のどこかで生きにくさや孤独感を感じている子たちの居場所を作りたい。「ありのままの自分でいいんだよ、大丈夫だよ」と言ってあげたい。
そんなことをおっしゃっておられました。
子どもの支援、とても大事だと思います。大人が一番に手を差し伸べてあげるべき存在だとも思います。
高校の同級生にも先輩にも知り合いにもLGBTの人はいたので、私はそういう話がどこか特別で自分の知らないことだとは感じていません。接点があるという点では、ある意味身近だったのかな。
でも、誰にとっても、意外と身近なことだとも思いませんか。
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さて、話は少し変わります
これから話すのは、とある人物との出逢いについて。
思い返せば、彼女との出逢いは今から約3年前。私が高校1年生の時でした。
高校の保健体育の授業で知った"LGBT"という言葉。まだ高校生になったばかりで、狭く閉じられた世界で生きていた私は、授業を重ねるごとに まるで知らない世界を知ったような感覚を覚えました。無知と言えばそれまでですが、私は何も知らなかった。だからこそ授業には刺激を受けたし、今でもずっと印象に残っています。
今から話す彼女とは、直接会ったことがあるわけではありません。その授業の中で扱った、とあるビデオに映っていました。なんと先生の知り合いだそう。
そして映像の中の当時大学生だった彼女は、教壇に立って、大学の学生や友人、保護者に対して 「最初の講義」という公開講座を開講していました。
テーマは、「どっちが好き?」食べ物や何かに対する好み。そして最後は恋愛対象のこと。
彼女は、講義の中で 聴講している人たちに自分が同性愛者であることを伝えていました。
"社会を変えるため、自分を表現するため"
そういう思いを持って周囲に自分のことをカミングアウトし、自分らしく生きることを大切にする彼女。
自分らしく生きるって意外と難しい。自分らしさと向き合おうとする彼女は、とてもかっこよく見えました。
と同時に、ある種の羨ましさを持ちました。当時の私は特に、周りに同調するように生きていたからです。自分らしさなんて考えたこともなかった。
彼女との出逢いを機に、少し前向きに、自分らしさを意識して生きるようになりました。
彼女のブログです。"モラトリアム"という言葉から派生させた造語がタイトルに使われています。
先生からブログの存在を教えてもらったあの時から今までの約3年間、ふとした時に読み続けています。彼女が織り成す言葉はどこか優しくて読み心地がよいというか、惹かれるものがあるように感じます、なんとなく。
でもって、彼女のアクティブな行動力やチャレンジ精神にはいつも驚かされます。そして、何よりもその生き方は私の目にキラキラと、眩しく映ります。いつだって、私に勇気をくれます。
素敵な人です。
ふと思い返せば、この春ダイビング部に入ったのも、彼女の影響が少なからずあるのかもしれません。
そして最近はますます目が離せないのです!だって、少し前まで中学教師をしていたのに、気付けば農家さんのもとで働いていたり、離島に行ったり、海外に飛び立ったり、ファームで働いたり、いつのまにか車買ってたり、ついこの間までは語学学校の生徒だったりして。
いやぁ、人生って面白い。つくづくそう思わされます。次の更新が楽しみです!
そうだった!なんとCMに映っているそうです。
「凛々しい」という表現が似合う人だと思います。さて、どこに映っている人なのでしょう。分かりますか?
またいつか、どこかでお会いできますように!
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誰に対しても分け隔てない社会、何に対しても理解のある社会、そんな世の中に少しでも近付きますように。
そしてこれは何に関しても言えることかもしれませんが、無知や無関心による偏見、思い込みが無くなれば、もう少し誰もが生きやすい世の中になるような気がします。
それでは今日はここまでです。