The Spice Of Life

人生に、スパイスを。

第二回 子ども食堂

 
先日、大学近くで行われた第二回目の「子ども食堂」に学生ボランティアとして参加してきました。

 

〈時間〉平日16時半から19時頃

〈内容〉子ども(主に小学生)との食事・交流、学習支援

〈場所〉老人ホーム

 

参加者は、私と中国人留学生1回生との二人でした。考査前ということもあってか、かなり少なかったです。

 

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施設の中には低めの楕円形のテーブルとイスがいくつかあり、私たちが到着すると子どもたちは既に 各自持ってきた宿題に取り組んでいるところでした。30人弱はいたかな?

漢字や筆算を練習するみんなを見て、またもや自分が小学生だった頃が思い出されました。いやはや懐かしい。

 

さぁ、頑張ってみんなと仲良くなるぞ!

と意気込み「隣の席座ってもいい?」と一番近くのテーブルに座っていた女の子に聞くと、「ここは○○ちゃんが座るからダメ!」と早速フラれてしまいました

 

…が、そんなことでは動じず、「じゃあここおるから、分からんことあったら何でも聞いてな」と言い、床に膝をついた姿勢で子どもたちのそばに寄り添ってあげました。まずは目線を合わせて、話しかけることからかな、と。私がついたテーブルには、小学2~4年生までの女の子が四人、男の子が一人いました。

 

「字綺麗やなぁ」「計算早い!」「もうこんなに進めたん?」

そうやって声かけを続けていると、沢山褒められて嬉しいのか子どもたちもだんだんと心を開き始めてくれました。

私のこともニックネームで呼んでくれるようになり、「あのな、私な、」と次第に自分のことを話し始めてくれた時はすごく嬉しかったです。

 

宿題はちゃちゃっと済ませ、その後はみんなは遊ぶことに夢中。楽しそうな表情には、こちらまで笑顔になりました。

そうそう。中には、スマホや今話題のハンドスピナーで遊ぶ小学2~4年生たちもいました。さすが現代っ子。

 

とある小学4年生の男の子が 前回も私が参加していたことを覚えてくれていて、すごく嬉しかったです。 前回は全く話してなかったのに…!今回仲良くなれて本当に良かった。

 

子どもが好きだという留学生は、積極的に子どもたちへ喋りかけてコミュニケーションを取ろうとしていました。日本語での会話にはさほど差し支えがないので、中国人ということに自ら気付いた子はいなかったと思います。そりゃそうか。

 

 

さぁ、遊んでいるとあっという間に夕食の時間です。

食事は担当の方が事前に調理してくれていました。配膳は、施設のデイサービスを利用しているおばあちゃんが快く引き受けてくださっていました。

私たちは列に並んで順にお皿を受け取ります。イメージは小学校の給食みたいな感じ。


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献立のメインは肉じゃが。デザートはさくらんぼでした。

味はもちろん美味しかったです。大勢で食卓を囲むと尚更。ここで一気にみんなとも仲良くなれました。

 

ただ、子どもたちには、おかずの数や量が多かったように感じました。ご飯を残すことに対して躊躇や申し訳なさがあったのだと思いますが、「限界…。」と言いながらも全て平らげようとしていました。「無理せんでいいからね。」とひとこと声をかけてあげると、「ほんとう?」と不安そうにしていました。

配膳の列に並んでいる時に、各自どれくらいの量なら食べられるか相談してから お皿によそってもらうのがいいと思います。 次回はそうすべきかと。

 

そのあとはまたみんなで仲良く遊び、19時頃になると お家の方のお迎えが来ました。お母さんたちに会うと、子どもたちの表情はパッと明るくなりました。そんな姿を見て、私の表情は曇り、明るさを失います。寂しいなー。みんな帰っちゃうのか。

 

夕食後「作ってくれた人にありがとうって言ってくる!」と、トレーを持ってお皿を下げに行ったみんな、どうかその素敵な心を大切にして、そのまま大きく成長してくれますように…

 

そんなことを思いながら、これにて第二回子ども食堂 終了。

 

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さてさて、活動報告はこのくらいして真面目な振り返りをします

 

 

まず、子どもたちが帰った後の振り返りミーティング。

初参加だった留学生の子が振り返りの時も自分なりにアイディアを出していたので、刺激を受けました。私もいくつか意見を出しましたが、全体的に振り返る時間が短かったかなと思います。もう少し時間を長く取って、挙がった課題を深掘りしていく必要があると感じました。そして、今後は私たち学生も積極的に意見を出し、施設の方と共に子ども食堂を作り上げていきたいという個人的な思いを持ちました。

 

 

次に実際の運営について話す前に、私が「子ども食堂」という取り組みそのものについて事前に話しておきたい思いをつらつらと。

 

ふらっと訪ねてきた子どもに対して、面倒見の良さそうなおばちゃんだったり 誰かしらが迎えてくれて、特別何かをもてなすわけでもなく、ただ一緒に過ごして温かいご飯を食べて、お喋りする。いつのまにかそこは、子どもたちの居場所として過ごしやすい空間になっている。そんな子ども食堂は、私はすごく素敵だと思います。そうあるべきだとも思います。

 

関連記事を見つけたので、備忘録としていくつか。

想像と違った!「こども食堂」の本当の意義 | 家庭 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

子ども食堂 | くらしの良品研究所 | 無印良品

 

記事にもある通り、大事なことは、子どもたちがホッとできるような居心地のよい場所作り。

 

数回会った程度では子どもたちの家庭状況まではさすがに踏み込めませんし、心の内を把握することも出来ません。やっぱり、そう簡単に察することが出来るものではないです。

なので、その場を出来るだけ長い間、出来るだけいつも開放することができたらよいと思います。子どもたちと接する時間を増やすことで、だんだんと心の距離も縮まっていくといいですよね。そして、心の中のわだかまりを取り除けていけたらより望ましいかと思います。それが一番難しいのだとも思いますが。

 

 

さて、ここでやっと実際の運営についてお話します。

 

今回の「子ども食堂」では、子どもたちが来たらまずモナカアイスを配り、各テーブルには既にお菓子が盛られていました。帰るときにも同じアイスを配っていました。前回同様、施設内には太鼓の達人ワニワニパニックという大きなゲーム機があり、ほとんどの子達はそれに夢中でした。沢山の大人がその様子を見つめていました。

 

これじゃない感があったというか、私が思う本来あるべき形ではなかったというか。


そして、実施後の振り返りの中では、「どうしたら子どもたちにもっと楽しんでもらえるだろうか」という議論がありました。

既に過剰なサービスをしていて、まるで一大イベントみたいになってしまっている状況にも係わらず、まだ子どもにウケるような企画を考えてしまっていることには、若干の違和感を感じました。

第一回目の実施から3ヶ月以上も日が空いたので、そうならざるを得ないのかもしれませんが…。

 

 

 

実はそういうことをじっくり考えたのは、活動の最中ではなく、帰り道の時でした。


いつも車で送迎してくださる施設職員の男性がいるのですが、その方がいつも帰り際に話してくださる思いには、ハッと気付かされることが多いです。施設側の立場なので、あまりに個人的すぎる考えを 公の場で口に出すのは控えているそうなのですが、私たちには伝えてくれます。

「子どもたちや地域の方に対してどういう場づくりをすべきなのか、(施設や行政側)と(個人)では思いや考えが違うので、難しいところだ」と、言っておられて、確かにそうだなぁと、考えさせられました。

 

個人的な思いで立ち上げたわけでもまかなっているわけでもないので、私が前述した子ども食堂とは少しジャンルが異なるというか。

 

私が積極的に何かをどうこう出来る問題でもないのですが、今後どのように自分が関わっていけばいいのかはじっくり考えていきたいです。どうすべきなのでしょう。

 

当日の運営には参加しているものの、実施へと繋げる過程の部分に学生は全く関わっていない上に内部事情も知らないので、まずそこから変えていくべきなのでしょうか。私はそこから関わりたいし、施設の方々と共により良いものを作り上げていきたいと思うのですが。そこは介入せずに、やはり当日のお手伝いだけに留めておくべきなのでしょうか。

 

 

知り合いの皆さん、思うことがあればぜひ直接私のところまで伝えてください。「子ども食堂」の一般的な取り組み全体のことでも何でも構いません。

記事へのコメントも、いつでも受け付けています。

このままでは感情の行き着く場所が無さそうなので、何かしらのリアクションや得るものが欲しいです。

 

全体的に文章表現が稚拙、そしてまとまりがなくてすみません。

それでは今回はここまでです。